表現をより深く・美しく!網点を知るお助けツール
印刷の大敵「モアレ(=網点の干渉縞)」を考察し、利用の可能性を追究するツールです。
今回は特に漫画でスクリーントーンを使う方に役立つ線数を中心にまとめました。網点を重ねるときにどの線数をどの角度で組み合わせるとモアレができるのか?他の作家さんの網点はどんな組み合わせで作っているのか?このツールではフィルムと紙にそれぞれ27種の線数・濃度を印刷しています。それらを自由に組み合わせ、重ね、角度を調べることで、避けたいモアレ、作りたい網点の組み合わせを知ることができます。
コンセプト
- このガイドは印刷の「線数・濃度・角度」の違いにより生まれる網点の干渉縞(モアレ)を体験・実験するツールです。
- デジタル漫画を作成する際、モニターで分かりづらいスクリーントーンの印刷仕上がりをイメージすることにも役立ちます。
- モニター上では分からないモアレの出方を実際に確認することができます。避けるべき角度・線数を知るとともに、偶然見つかる美しい模様を制作物 に 再現する指針となります。
- 一般的な印刷で多く使われる175線・133線、漫画などで使用されるスクリーントーンの主要線数(80〜20線)を収録しました。
使い方
- 紙の網点とフィルムの網点を自由に重ね、気になるモアレの角度を調べる
- 分度器の角度に合わせてフィルムを重ね、網点の見え方を確認する
- 身近な印刷物に使われている線数を知る指針にする
※濃いトーン同士を重ねた場合、実際の印刷では重なる部分にインクのにじみが出て、ツブレる可能性が極 めて大きくなります。
重ね方にもよりますが、30%+10%や20%+20%など、合計して30%を超える場合にツブレが出るとお考えください。
ご注意点
透明フィルムの角にご注意ください